第1記事では、「マインクラフトを見ていて、これはただのゲームじゃないかもしれない」と感じた最初の瞬間について書きました。
今回は、もう少し踏み込んで、なぜマイクラが”考える力”を育てていると感じたのかを整理してみたいと思います。
親として、「ゲームは本当に意味があるのか?」そう自分に問い続けながら、子どもの様子を見てきた中での話です。
「これを作るには、まず何をすればいい?」
マイクラを見ていて、強く印象に残ったのは、子どもが常に順番を考えていたことでした。
たとえば——
- 木を切る
- 原木を板にする
- 作業台を作る
- そこで道具を作る
この流れを飛ばすと、何も始まりません。
そのときふと、「これ、ほとんどプログラムじゃないか?」と思いました。
マイクラは「手順を間違えると、何も起きない」世界
マイクラの世界は、とてもシビアです。
やることが間違っていれば、ただ”うまくいかない”という結果が返ってくるだけ。
- ヒントはない
- 正解表示もない
- 間違えても誰も訂正してくれない
でも、だからこそ子どもは考えます。
「順番が違ったのかな?」
「材料が足りないのかな?」
これは「プログラミング的思考」そのものだった
最近よく聞く「プログラミング的思考」という言葉。
でも、難しく考える必要はないと思っています。
私なりに噛み砕くと、こうです。
やりたいことを、実行できる順番に分解する力
マイクラの中で、子どもはずっとこれをやっています。誰に言われなくても、自然に。
- 何をしたいか考える
- そのために必要なものを洗い出す
- 順番に試す
- うまくいかなければやり直す
なぜ学校の勉強より「強く」身につくのか
学校の勉強では、間違えると×がついたり、点数が下がったりします。
でもマイクラでは、失敗はただの情報です。
失敗が「次の一手」になる。
理由①:失敗しても怒られない
- これはダメだった
- じゃあ次はこうしてみよう
このサイクルを、自分のペースで回せます。
理由②:自分で決めている
もう一つ大きいのは、誰かにやらされていないということ。
- 何を作るか
- いつやめるか
- どこまでやるか
すべて自分で決めています。
親が「教えすぎない」ほうが伸びた理由
最初の頃、子どもはよく聞いてきました。
「これ、どうやるの?」
「なんで動かないの?」
つい答えたくなります。でも、途中から少しずつ変えました。
「本を見て調べてごらん」
そう言うようにしました。
すると——
- 本を読む
- 一文字ずつ入力する
- 間違いに気づく
- やり直す
この一連の流れを、自分で回し始めたんです。
順序思考は、勉強にも将来にもつながる
マイクラで身につくのは、ゲームのテクニックだけではありません。
- 因果関係を考える力
- 条件を整理する力
- 試行錯誤を続ける力
これは、算数や理科、そしてこれからのプログラミング教育(STEAM教育)の土台になるものだと思っています。
まとめ:だから、私はマイクラを止めなくなった
誤解してほしくないのですが、「ゲームなら何でもOK」と言いたいわけではありません。
過集中の問題もあるし、生活とのバランスは必要です。
それでも今は、こう考えています。
親の役割は、すべてを管理することではなく、考えられる環境を整えることなのかもしれない。
考えている時間そのものは、できるだけ奪わない——それが、今の私の方針です。
次回予告
次は、「マインクラフトは教育にいいのか?」という問いについて、少し立ち止まって考えてみたいと思います。
実はこの問い自体が、マイクラの見方を狭めてしまっているのかもしれません。
この記事を書いた人
ぴくふぃろ|40代・3児の父
- 国立大学大学院修了(理系)
- 大学入試過去問集(赤い本)の編集経験あり(5年間)
- 趣味はランニング(サブスリーランナー)
塾なし・公立校育ち。「考える力」の本質を、マイクラを通じて親子で探求中。
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