前にこのブログで、こんな話を書きました。
マイクラで家を建てようとしていた小1の息子が、
- 原木を取って
- 作業台を作って
- 木のツルハシを作って
- 石を掘って
- 石のツルハシを作る
という流れを、当たり前のようにやっていた、という話です。
そのとき私は、「これは順序思考だな」と思いました。
やることを順番に並べて、一つずつ実行していく。
いわゆる「プログラミング的思考」です。
でも、ふと気づいたことがあります。
少し見方を変えてみると
子どもたちは、
順番を守っているわけではありません。
順番を作っています。
そんな気がしてきたのです。
「順番を守る」と「順番を作る」は違う
学校の勉強では、たいてい「順番」は決まっています。
たとえば算数なら、
- 問題を読む
- 式を書く
- 計算する
- 答えを書く
という流れがあります。
これは、決められた順番を守る世界です。
でも、マイクラは違います。
「鉄のツルハシがほしい」と思ったとき。
そのためには、
- 鉄が必要
- 鉄を掘るには石のツルハシが必要
- 石のツルハシには石が必要
- 石を掘るには木のツルハシが必要
- 木のツルハシには作業台が必要
- 作業台には原木が必要
という関係があります。
順番が決まっています。
しかし、ここには、先生もいないし教科書もありません。
それでも子どもたちは、
「じゃあまず原木だな」と自然に動き出します。
誰かに教わったわけでもないのに、
必要な順番を自分で組み立てている。
これって、よく考えるとなかなかすごいことです。
ゴールから逆算している
子どもが頭の中でやっていることは、
たぶんこういうことです。
「鉄のツルハシがほしい」
→「じゃあ鉄がいる」
→「鉄を掘るには石ツルハシ」
→「石ツルハシを作るには……」
ゴールから順番を組み立てていく。
これは実は、大人の仕事でもよく使う考え方です。
「最終的に何を作るのか」を決めてから、
何が必要か、どんな工程があるか、
どこから手をつけるかを逆算していく。
私自身、仕事の中でも日々やっていることです。
つまりマイクラで子どもがやっていることは、
単なるゲーム操作ではなく、
問題解決の基本的な思考プロセス
そのものなのかもしれません。
子どもは「勉強」と思っていない
面白いのは、子どもはこれを
勉強だと思っていないことです。
むしろ、
「早く鉄がほしい!」
とか
「ダイヤ探す!」
とか、完全に遊びモードです。
でもその裏では、
- 必要なものを考えて
- 手順を組み立てて
- 試して
- うまくいかなければやり直す
という思考が、
かなりの集中力でずっと回っています。
もしかすると私たちは、
「勉強」という言葉を使った瞬間に、
子どもが本来持っているこういう思考の力を
見えなくしてしまっているのかもしれません。
親ができることは、たぶんシンプル
ここで親ができることは、
そんなに多くない気がします。
無理に教え込むより、
「今、何しようとしてるの?」と聞いてみる。
すると子どもは、「まず木を取る」とか
「石ツルハシ作る」とか、
ちゃんと説明してくれたりします。
その瞬間、
子どもの頭の中で起きている思考の流れが、
少しだけ見えます。
それだけでも、けっこう面白いものです。
次回予告
マイクラを見ていると、
もう一つ気になることがあります。
子どもたちは
「遊んでいるだけ」なのに、
ものすごい集中力
を見せます。
では、
- 勉強では続かない集中が
- なぜゲームでは続くのか
次回は、
この「集中の仕組み」について
少し考えてみたいと思います。
この記事を書いた人
ぴくふぃろ|40代・3児の父
- 国立大学大学院修了(理系)
- 大学入試過去問集(赤い本)の編集経験あり(5年間)
- 趣味はランニング(サブスリーランナー)
塾なし・公立校育ち。「考える力」の本質を、マイクラを通じて親子で探求中。
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